7.躍進する北郷里小学校の姿(昭和47年〜    )
 昭和47年48年度文部省指定の同和教育研究が進められ、平和、人権、民主の教育を一層すすめると同時に、新校舎が建設されるなど、教育施設の充実が計られていった。こういった中で北郷里小学校の子供の力強い歩みが生まれてきたのである。多くの人々の願いの中、幾多の困難を克服し現在を迎えるているのである。それは子供の輝かしい明日への希望の出発でもある。
●新校舎建設される
 子供たち・学区民そして先生もみんなが心待ちにしていた新校舎が、48年7月21日に7,647万円の予算で着工され、新しい姿を見せた。高くそびえる校合は、3階建てで外から眺めると、淡い茶色にしっくりと落ちついて、あたたかい感じをいだかせる。各階には3つ計9つの普通教室が設けられている。教室の中はとても明るく、今までなら光ってしまって見えにくかった黒板も曲面で見やすい。
 またカバン等を入れるための個人用ボックス、各階ろう下には水切りのついたかさ立て、雨具類掛けが取り付けられ、便所も水洗式で手洗い場には鏡がつけられて、とても気持ちよくなている。老朽化が進み補修の要がたび重なった旧校舎に変わって新校舎はいろいろな面で、すぐれた教育環境となった。
 49年5月24日、新校舎に4年以上がはいったが、本当に北郷里小学校を誇りある立派な学校にしていくのは、そこで学ぶ子供たちひとりひ
とりで、そのためには、教師も含めて、ひとりひとりが互いに人間として、認め合いはげまし合って「一人残らず北郷里小学校で学んでよかった」といえるようにならなければならない。
完成した新校舎
新校舎での学習
新校舎で学習し、元気よく手を挙げる子どもたちと、熱心に研究する教職員